会長挨拶

第40回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会
会長 天野 正宏(宮崎大学医学部 感覚運動医学講座 皮膚科学分野 教授)

 たいへん歴史のある日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会をここ宮崎で開催できることをたいへん光栄に存じます。諸先輩方が培ってこられた伝統を踏襲し、過去の大会に勝るとも劣らない学会にすべく邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。2024年5月10日(金)~11日(土)、シーガイアコンベンションセンター(宮崎市)におきまして、第40回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会を開催いたします。同会は1995年6月、第11回日本皮膚悪性腫瘍学会が宮崎医科大学(現、宮崎大学医学部)皮膚科、井上勝平初代教授のもと開催されましたので、約30年ぶりに宮崎での開催となります。

 さて本学会のポスターは宮崎の素晴らしい海をターコイズブルーからコバルトブルーにイメージして地元のデザイナーの方に作成していただきました。下段には宮崎の名所・観光地である“高千穂峡”、“青島”などが配置されています。そして真ん中にある学会ロゴマークは私のイメージを妻が自宅パソコンのグラフィックを用いて作成してくれました。“がん”は英語でキャンサーですが、かに座、蟹(カニ)という意味があることはご存じかと思います。ロゴマークではこの“かに座(がん)”と“カニ(がん)”が皮膚を攻撃しようとしていますが、“本学会(JSCS)”がそれを阻止しています。宮崎大学はHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)並びにATLL(成人T細胞白血病/リンパ腫)の診療、研究を開講以来続けてまいりましたので、本学会のテーマを「ウイルスの発癌機構を極める」とさせていただきました。ウイルスと発癌にまつわる特別講演やシンポジウムを多数設けております。また宮崎大学は重要な皮膚科診療手技として皮膚外科に注力して参りましたので、皮膚外科に関するシンポジウム、ワークショップを企画いたしました。そしてCPC(Clinico-Pathological Conference)のほか、皮膚病理、ダーモスコピー、緩和医療、ヒ素と発癌など皆様にご興味を持っていただける様な教育講演を名だたる先生方にお願いしております。必ずやご参加、ご視聴してみたいと思われるプログラムであると確信しております。

 学会懇親会は今般の諸事情も鑑みカクテルパーティー形式と致しましたが、宮崎ならではの食材やお酒でおもてなししたいと考えています。宮崎県は温暖な気候や豊かな自然に恵まれ、美味しいものがたくさんあり食材の宝庫と言われています。ぜひこれを機会に宮崎の自然と食を体感して頂ければありがたいです。学会スタッフ一同、心のこもったおもてなしに努めますので、ぜひ宮崎へお越しください。